仕事が辛い、辞めたいのに辞められない・・どうしたらいい?~仕事に対する考え方を変える方法

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仕事辞めたいんだよね・・、

辞めたくても辞められないんだよね・・、

どこに行っても一緒だから我慢してるんだよ。

私の仕事場に前の会社の方がよく出入りしているので、後輩や上司の方にも今でもよくお会いする機会があります。

誰が来ても、このような台詞が出てくることに少し心が痛みます。

辛そうだな、と思う反面それは本人にしか決めることが出来ないから何もしてあげられないなと、なんとも言えない辛い気持ちになります。

でも・・、仕事をしている時間は1日の中で大半を占めますので、出来れば辛いと思っている時間を減らしたいですよね。

どのように考えたら、辛い気持ちを変えることができるのか考えてみました。

自分にとって仕事とは何か考える

本当に「仕事を辞めたい・・。」と言っている方の多いこと!とよく思います。

だけど、でも私も昔はそうだったな・・、とも思います。

今は心に余裕があり、客観的に考えることが出来ているのでそう思えるのだと思いますし、今の自分の状況はとても幸せなんだと思います。

自分も金融機関に勤めていた時は、朝がとても辛かったことを思い出します。

その上、家事や子育てが負担になり日々の生活をこなすだけで精一杯という日々でした。

新入生の頃は、いつも困ったときに助けてくれる先輩や上司がいて、仕事自体はとてもハードでしたが、この人たちがいれば大丈夫だと思える環境でした。

時代が変わり、トップが変わり、経営方針は完全な結果主義になったことも大きな変化でした。

人が少なくなり、上司も上層部からの指示を部下に伝えるのみ。

いつのまにか周りに信頼できる先輩がいなくなりました。

以前信頼していた先輩も忙しそうに辛そうに仕事をしていて、距離を感じてしまうような状態でした。

仕事内容で納得できないことももちろんありましたが、信頼できる人と、好きな人と仕事を出来なくなったことが一番辛かったんだと思います。

朝起きて、仕事に行きたくないと思う毎日でした。

今の仕事は、社長が信頼出来る人なので、何でも言えます。

これ、何のためにやってるんですか?

この方がお客様のためになると思いますけど、どうですか?

と、どんどん提案します。

嫌な顔をされることもありますが、分かってもらうまで諦めません。(笑)

私は、そういう関係性が持てる人と仕事もプライベートも過ごすと、離婚をきっかけに、強く心に決めました。

人生は一度きりです。

わかり合える、信頼し合える人と家庭を築きたいし、仕事をしたい、と心から思います。

そうできなければそこから離れる決断をします。

そんな簡単に辞められないよ、と言うかもしれませんが、どうしたら嫌な環境を変えられるかを考えることは出来ます。

その先の答えが転職なら、もう今の段階で答えが出ているということです。

考えた結果、今の会社が自分の居場所だと再確認できれば、何が嫌なのかを考え改善出来るはずです。

人生の決定権は自分にあります。

今の仕事は慣れてるし我慢できるから、やり方を変える必要なんてない・・とか、転職しても収入が下がったら嫌だな・・とか、とか色々考えると、変化することが怖くなってきますね。

しかし、その選択を決めることができるのは自分しかいません。

私たちは、社会の中でそれぞれの役割があり、仕事をしているときは、人に必要とされるからその仕事が成り立ちます。

必要としてくれる人は、お客様であり、会社であり、その関係性はどちらかが我慢するような関係になるのは本来不自然なことです。

そのような会社組織が多いことが、現実ですけれどね・・。

仕事とは、誰かに価値を提供してその対価をもらうことです。

「ありがとう」の対価です。

対価とは、企業はお客様から、従業員は会社からもらえるものです。

人と人から生まれるありがとうの気持ちが会社から自分に向けられているのか・・、判断する基準にして考えてみると少しわかりやすくなると思います。

それは、給料がいい、ということだけでなく、従業員を大事にしているか、ということが基準になります。

会社やお客様から「ありがとう」と思われて仕事をしている人は、毎日充実しています。

だから、自分が今そうであるかどうかという基準を大事にしてほしいと思います。

「あー、仕事嫌だな・・。」と思って起きる朝の辛さから少しでも解放されてほしいです。

仕事仲間は信頼出来るか

仕事を一緒にする人たちは信頼できる人でしょうか。

大きな会社では、全員とそういう関係になることは難しいでしょうし、私みたいに直接社長に言えるような会社は少ないかもしれません。

せめて、会社の中の部署やグループにそういう人が一人でもいることが大事です。

出来れば、部のトップや直属の上司がそうであると、仕事のクオリティが必然的に上がってきます。

私が新入生の時に一緒に仕事をした上司や先輩は、信頼できる人ばかりでした。

今考えると、その方たちの信頼できる理由は共通していました。

彼らは、困っているとすぐに相談に乗ってくれ、

すぐに行動に移してくれる、

そしてちょっとしたこともすぐ褒めてくれる、人たちでした。

私は、「この人達のように下の世代から信頼される人間になりたい、この人達に喜んでもらえるように頑張ろう。」

と、ものすごくモチベーションが上がり、自分でも信じられないくらいの成績を残すことができました。

同期にはすごいねと褒められましたが、周りにに恵まれた!としか言いようがありませんでした。

言われたことをやって、わからなければいつでも聞けて、分かるまで教えてくれました。

そして上司と同じように仕事をしていると、お客さんが自分を信頼してくれて、たくさんの契約をしてもらうことが出来たということだけです。

仕事内容は大変ではありましたが、いつもモチベーションを高く保つことが出来たので、難しいことではありませんでした。

信頼出来る人は、今の職場にいますか?

信頼関係を構築していくには努力が必要です。

部下がいる人はその逆で考えるといいと思います。

いつでも相談に乗ってあげ、納得するまで教えてあげ、一緒に成長を喜ぶことです。

部下から信頼されると自分の仕事にも一段とやる気が出て、それが成果に繋がっていきます。

相互関係ですね。

ありがとうの対価と同じです。

人と人の関係が仕事のモチベーションを保つのに重要だということは、体験しないとわからないくらい強烈な力を持っていると思います。

職場を探してもそんな人いない!と言う方も多いですが、すぐに関係性を築ければラッキーくらいでいいと思います。

自分は常に目の前の人を信頼して仕事をするというスタンスでいると、相手が変わってくる可能性もあります。

心理学者アドラーの言葉に「全ての悩みは対人関係の悩みである。」という言葉が有名ですよね。

仕事が嫌だ!という感情の中には、仕事内容が自分に与える影響のみが嫌だと言うことは殆どなく、それに関係する人間関係が大きく関わっていると思います。

例えば、私はノルマ達成のための仕事(お客様のためにならない)が嫌でした。

そのときは、その仕事が嫌だというよりは、お客様のためではなく会社のための仕事じゃないか!と怒りの感情がこみ上げてきて、嫌な気分になりました。その上、お客様のための仕事をしても評価されないけれど、会社のための仕事をすれば評価される、それは、従業員のことを大事に思っていない会社だからなんだ・・!と悲しい感情にもなりました。

仕事内容が嫌だというよりは、そこには他者(会社の人やお客様)がいて、感じる感情が嫌だとわかります。

まず、仕事に関係する人間関係をもう一度ゆっくり考える機会を作ってみてください。

せっかく一緒に仕事をする関係として出会ったのですから、それはきっと偶然ではないはずです。

絶対に会いたくなかった!と思う人も、反面教師として、また自らの行いを気づかせるきっかけとして、これからの自分の人生に欠かせない出会いだったはずです。

人間関係が自分の人生を作っていくのですから、仕事の人間関係だってとても重要です。

それに気がついたら、そこから少しでも人との関わりから希望のかけらを見つけて欲しいと思います。

嫌な仕事を好きな仕事に変えられるか

私が嫌だった仕事は・・、ノルマ達成のために必要としていないお客様にセールスをしなくてはいけないとき、お客様のための仕事の時間を削って、偉い役員さんに見せる報告書を第一優先でやれと言われたとき‥。

やりたくない嫌な仕事ってたくさんありますよね‥。

しかし、今目の前の仕事を楽しくする方法はきっとあります。

それは受け身ではなく、自分で見つける努力が必要です。

私は後輩にはあまり怒ったりしないのですが、一度後輩の子が「お客さんのための仕事なんて一つもないじゃないですか!」と言ったことに対して珍しく叱った経験があります。

「それを見つけるのがあなたの仕事でしょ!」

「まだこの仕事を続けるつもりなら自分でそれを見つける努力をしなさい。」

と、少しきつい言い方をしてしまったことは後悔していますが、内容に関しては間違ったことは言っていないと、今でも思っています。

彼はまだその会社で働いていますが、その数年後に会ったときに、あの時に言ってくれたこと今でもちゃんと覚えていますと言ってくれました。

会社という組織は、個人では出来ないことを可能にしてくれます。

それはとてつもなく大きな力です。

私は、会社の利益優先の考えに納得はいってないものの、一個人では出来ないことが組織に属していることで可能になる重要性を理解していました。

我慢してやらなくてはいけない仕事がある一方で、お客様を助ける仕事がたくさんあることもわかっていました。

そしてそれは、会社内では全く評価されないということも。

それでも私は、お客様に必要とされる仕事をし続けることを絶対に諦めないと決めていました。

会社のスタンスに対する反抗心だったのかもしれません。

「そんな仕事する必要ない。」

「時間の無駄だ。」

「そんな時間があるならノルマを達成しろ。」

と、上司に何度も言われました。

けれど諦めませんでした。

それは、私の人間としての尊厳を保つ唯一の方法でもありました。

それは簡単なことではありませんでした。

大きな力を動かすには、話を聞いてもらえるポジションにいなくてはいけません。

必死で、会社から求められる結果を残し、ノルマ達成をして全店舗で10位以内に入り、目的だった「お客様のための大きな仕事」の承諾を会社から得ることができました。

「本当にありがとう。」と涙ながらにお客様から感謝された時の気持ちは、一生忘れません。

機械で出来ることはたくさん増えましたが、結局、本当の仕事は人と人の関わりからしか生まれないと思っています。

誰かのためになることを見つけることが、仕事を好きになる第一歩です。

今の自分の仕事の内容をもう一度見つめ直す機会を作ってもらいたいです。

この仕事は誰のため?と考えて、もっと自分に出来ることはある?といつも相手を考えながら仕事が出来ると最高です!

胸を張って、

「この仕事が好き。人から感謝される仕事だから。」

と、言える仕事人になりたいですね。

仕事をしながら転職活動ができる

色々なことを考えた結果、今の仕事を変える必要があると判断したら、働きながら転職活動をしてください。

転職活動と言っても、今の仕事の代わりに給料をもらえる仕事を探す、という考えでなく、仕事を一緒にしてみたい人ややってみたい仕事を探してみるといいと思います。

大きな会社に務めていると、だんだんその組織の価値観に染まってきて、給料は毎月このくらいないとやっていけないとか、福利厚生がいい正社員でないといけないとか・・そういう基準が出来てしまうことが多いです。

私が仕事を辞めることになりお客様に挨拶に行ったとき、数名の社長様から、

「転職先決まってないなら、うちで働いてよ。」

というお声をかけていただくことがありました。

今まで一つの企業に12年も勤めていて、それ以外の場所で働く自分を想像することもなかったののですが、具体的なお話をいただいたことで、

「こういう社長と一緒にお仕事できたら楽しいだろうなぁ。」

と想像してとてもわくわくしたのを覚えています。

色々な選択肢はあったのですが、最終的に今の会社に決めたのは、社長が言った一言でした。

「俺がこの会社を立ち上げたのは、前の会社で組織のしがらみに縛られ目の前のお客さんを助けられなかった経験があったから。ここで出来ないなら辞めて自分でやればいいと思った。」

自分も全く同じ経験があったので、その先の選択が転職でなく起業ってすごいパワーだなと思いました。

そして今、私はやりたい仕事が出来ています。

今の仕事は、どんなに大変な仕事でも、全てお客様のための仕事です。

なぜその仕事をやるのかが明確になっています。

仕事が嫌だと思ったことは一度もありません。

もちろん苦手な仕事も山ほど・・ありますが。(笑)

前の会社のように、目的が分からずお客様のためではない仕事を嫌々やることはありません。

新しい企画が次々に出てくるので、未経験の仕事ばかりでハードな仕事も多いですが・・やりたい仕事なので自然と勉強する時間も増えています。

それはとても幸せなことですし、毎日が充実しています。

仕事を変えるということは、人生を大きく変えることです。

それだけ、働く場所は大事です。

転職活動をするときに、判断するところは、

信頼出来る経営者がいること

働いている人が楽しそうなこと

得意な分野の知識や経験を生かして、お客様に喜んでもらえる仕事が出来ること

だと思います。

仕事をしながら、わくわくしながら、そういう仕事をしている自分を想像しながら、別の選択肢を探してみてください。

きっと新しい未来が見えると思います。

まとめ

仕事を辞めたいけど、辞められない・・という人が私の周りにはとても多いです。

私も、以前はそういう考えから抜け出せない時がありました。

今の生活を変えることは勇気がいることです。

嫌なことが続くと、我慢することに慣れてしまってそれが当たり前の毎日になったりしますよね。

大きな組織を動かしたり、変えたりするのは難しいので、諦める気持ちも出てきます。

けれど、まず一人の信頼出来る人、そして一人のお客様のためだけの小さな仕事、を今の仕事の中に探してみてください。

少しずつ考え方が変わっていきますし、その先に辞めるという気持ちが固まったら、転職や起業を考えればいいと思います。

私は渋沢栄一の考え方が好きなのですが、彼が作った会社は500以上あると言われていて、私のような凡人からしたら雲の上の存在・・いわゆる成功者ですよね。

しかし彼は、「成功と幸福は別物だ」と言っています。

そして、出来ないやつが無理に成功者のまねをしても無理だとも言ってます。

厳しいなぁ。(笑)

と感じましたが、そのあとに、もっと興味深いことを言っています。

「自らに合った能力で社会に貢献できる人が幸福であり成功者だ。」

と言っています。

つまり、誰かのまねをするのではなく、自分ができることを精一杯社会のためにやれば、それが幸福であり成功だということです。

本当に素晴らしい言葉ですね・・。

それなら、自分にもきっと出来ることがある!と思いますよね。

決して、歴史に残るような大きなことを成し遂げる必要なんてないけれど、

自分だけが出来る精一杯のことをやって、誰かを一人でも救ったり、幸せにしたりする生き方をしたいですね。

そして、今の現状を変えられないと思っているのであれば、それは現状維持バイアス(変化を避ける心理のこと)というものが邪魔をしています。

現状維持バイアスは、本能的に備わっているものらしく、誰にでも起こりうる心理です。

だから、すぐに考え方を変えるのは難しいと思いますが、少しずつ目の前の現状を変えていきましょう。

変化は怖いですが、変化しなければ人は成長しません。

私も、怖いけれども何度も変化を選択してきました。

自分で決めたので、後悔していることは一つもありません。

過去に後悔があるとすれば、長い間怖くて変化する選択をしなかったことです。

少しずつでも、小さな力でも自分に出来ることで、社会の(誰か一人でもいい)ためにできることを見つける毎日にしたいと思います。

みなさんは、今日から何を考えて仕事をしますか?

忙しい業務に追われる毎日ですが、一つでも誰かのためになる仕事を見つけて欲しいと思います。

そして、今日も笑顔でお仕事頑張りましょう!

著者

アキ

新卒で金融機関へ就職し、2回産休育休を取り復職しました。                                      しかし、営業職で残業も多く、子供のとの時間を削らなくてはならないことに常に罪悪感や寂しさを感じていました。                                  12年間勤めた同じ会社から独立した先輩のコンサル会社に転職を決意。                                   時間や心の余裕ができ、子供の行事に必ず参加できるようになったことで、自分の人生にとって大事なものを改めて考えることが出来ました。                                   心の余裕が出来たことにより、自分にとっての仕事の意味を考えるようになりました。                                             忙しさと仕事の質は比例しない、質の高い仕事とは相手のことを考えながら仕事をすることだと気が付きました。                                            金融機関の時のように、試験取得やノルマを強制されるわけではないので、仕事においての学びをどのようにしていくかに悩みました。                                    子育てや家事を理由に努力を怠ることは違うのではないかと、自問自答し、金融機関にいたときより、更に努力しなくてはいけない、もっとお客様から信頼される人になりたい、という気持ちになりました。                                        そして、宅地建物取引士や1級ファイナンシャルプランニング技能士の資格取得を目指しました。                                       そのころちょうど離婚を考えていていたのですが、自らの離婚の準備に今までの学んできた知識が本当に役に立ち、お金の知識の重要性をひしひしと感じた瞬間でした。                                       とはいえ、離婚するには様々なことを決めたり、手続きしたりと、心労もあるなかで本当に大変なことばかり・・。                                            私のように専門に学んでいても、大変なのだから、よくわからなくて困っている人はたくさんいるのではないか、と考え、自分が大変だったことや、知っていたらよかった、というような話を発信し、少しでも悩んでいる人の役に立てればいいなと思いました。                                           また、子供が小さいころから正しいお金の知識を身に着けることがとても大事だと、常々思っております。子供と学べる楽しいお金の話もしていきたいなと思います。

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