仕事や子供の学校関係の集まりなどで、前に出て話さなくちゃならない場面って何度かありますよね・・。
久しぶりに大勢の前に出たりすると、緊張して声が震えちゃった!恥ずかしい・・ということも。
私も、仕事で勉強会の講師をしたり、役員で司会をしたりすることが多いのですが、人が多かったり知らない人ばかりだと、めちゃくちゃ緊張してしまいます。
家族や仲のいい友達の前だったら大丈夫なのに、うまく話せないと家に帰ってから落ち込みまくりです・・。
「緊張しない方法」のような本をたくさん読んだり、実際に人前で何度も失敗したりして、最近はなんとか自然に会話するように話すことができるようになりました。
自分なりに緊張を克服したをお話しします!
なぜ緊張するのか
私は、人前に立った瞬間に緊張してしまうので、毎回落ち込みますし、なんで毎回緊張しちゃうんだろうといつも疑問に思ってました。
人前に出ると体に異変!?が起こる緊張のメカニズムがあるんだと思います。
緊張しないようにしようと思う
緊張しないように、緊張しないように、と思うと余計に緊張します・・。
私も、自分の出番の前になるとドキドキしてくるので、緊張しないようにしなきゃ!と自分に言い聞かせていました。
その時は、他の人が話している内容も上の空になってしまっています。
失礼ですね・・!(笑)
あとで聞いてなくて困るのは自分なのですが・・。
人前で話すとわかっている前には、そんな余裕ありません・・。
でも、最近は、緊張してる?緊張しててもいいじゃん!ワクワクしてきた!と思うようにしてます。
今は話す直前でも、ちゃんと他の人の話も聞きながら、うんうんとうなずける余裕もあります。(笑)
緊張している自分を認めると、一気に楽になります。
「今私、緊張してるわ~。」と思うことから始めてみてください!最初はこれが一番効果あります!
前に立つからには、ちゃんと話ができる人にならなくてはと思う
前に立つということは、講師なり司会者なり、何かしらの役を与えられ選ばれたわけですから、ちゃんとしてなければならないと思ってしまいます。
それが余計にハードルを高くしてしまい、「すごいな~」とか「聞いてよかった!」と思ってほしい、という気持ちから思ってもらわなければ、になってしまいます。
考えてきたことや準備してきたことが、少しでもうまく言えないと、頭が真っ白になってしまい、もう途中から何を話しているんだかわからなくなります。
聞いてる人は、正直そこまで求めていません。
というか、そこまで真剣に聞いてません。
自分が聞き手の立場で考えると、大勢の前で話している人がいても自分が話すわけじゃないので、そこまで気合を入れて聞いてる人っていないですよね?
だったら、「ちゃんと話ができる人」ではなくて、聞きたかったことを、聞き手に合わせてゆっくり「わかりやすく話してくれる人」の方が、ずっと好感が持てます。
正確にじゃなくて、わかりやすく、聞いてる人の顔を見ながら、会話する感じです。
一人一人の顔を見ながら話をしていると、うんうんとうなずきながら聞いてくれている人もいれば、顔に?マークがついている人もいます。
そんな時は、一度話を止めて、「わかりますか?」「ここまで大丈夫ですか?」と質問します。
そうすると、話をしている人から聞いている人の中の人たちに注目が集まるので、会場全体に一体感が生まれてきます。
しっかりと聞いている人の顔を確認しながら話すことで、1対1の会話の集まりのような感じでリラックスして話すことができます。
緊張しない方法は?
では、具体的に緊張しない方法はあるんでしょうか。
色々試した結果、人前に出る前に少し意識を変えてみると緊張しなくなることがわかりました!
ストレッチする
緊張してるときって、体が丸くなって、前屈みで、コチコチに固まっているので、ストレッチがお勧めです。
ストレッチの方法は、まず胸を張って、肩をぐるっと回す、そして深く息を吸って吐く。
胸を張ると自信が持てるような気がして、肩を回すと肩甲骨が動いて気持ちがいいです。
そして、深呼吸すると落ち着きます。
体と心は連動しているので、私はよく両手を挙げてバンザイのポーズを取り、上を見上げるのが好きです。
何か嫌なことがあったときとか、モヤモヤしているときは、それだけでなんとなく自己肯定感が高まる気がします。
バンザイして上を向きながら、落ち込むことは出来ないです。
笑顔で、「よし!やってみよう!!」と思えます。
客観的に見る
もし、赤の他人が人前でスピーチしていても、緊張する人はいないと思います。
その人が、緊張したりスピーチに失敗したりていても、どうしよう・・と落ち込むこともないですよね。
仮にその方が、スピーチが終わった後にあなたに近づいてきて、
「うまくいきませんでしたよ・・、失敗しました・・。穴があったら入りたいくらい恥ずかしくて、ものすごく落ち込んでいます・・。」
と言っていたら、なんと声をかけますか?
「大丈夫ですよ。よかったですよ!」
「一度失敗しても、次頑張ればいいですよ。」
などと言ってあげますよね。
自分も穴があったら入りたいくらい恥ずかしくなったり、落ち込んだりすることはないはずです。
なのに、自分のことになると途端に緊張したり、頭が真っ白になったりします。
失敗したら、立ち直れないくらい落ち込みます・・。
他人からしたらそんなに大したことないのに。
自分を客観的に見ることは簡単そうで意外と難しいです。
でも、他人が同じ状況だったら・・と俯瞰して考えましょう。
少しくらい言い間違えても、詰まっても、大丈夫!
相手に伝えたいという気持ちを持ってゆっくり話してみましょう。
前に出て話せているということは、求められているってことですからね!
自信を持ちましょう!
人と関わることを恐れない
心理学者アドラーの有名な言葉で「全ての悩みは対人関係の悩みである。」という言葉がありますよね。
人と相対することは、自分の人生がどのような人生になるのかを決める上でとても大事なことであると同時に、悩みの原因の全てなんですよね。
家で家族と話すときは緊張しないのに、大勢の他人の前では緊張してしまうのは、まさに人にどう思われるかを気にしている証拠ですね。
逆の発想で考えれば、人との関係がうまくいけば全てうまくいくということになりますよね!
簡単に言うなよ!と思うと思いますが、自分の人間関係をどのようにしていくかは自分で選択していくしかないのです。
自分で決めるしかないんです。
厳しい言い方ですが、今の人間関係がうまくいっていないのも、自分で選択していった結果です。
そうはいっても、すぐに環境を変えることは出来ないという人は多いです。
けれど、少し考えを柔らかくして、すぐにでも出来ることは何だろうと考えます。
例えば、外でちょっとした顔見知りを遠目で見かけても、駆け寄って話しかける人は少ないと思います。
向こうがこちらのことを認識していなかったら恥ずかしいですし、何よりめんどくさいですよね。
そんなときも、私は極力話しかけるようにします。
もちろん状況で判断します。なんとなく話しかけない方がいいかなと思うときもあるので、ケースバイケースですが。
一度話しかければ、この人は私のことを知り合いとして認識してくれているな、今度あったら私も話しかけようと思ってくれます。
ちょっとした顔見知りから、会ったらいつも話しかけてくれる感じのいい知り合いに昇格します!(笑)
その一瞬一瞬の積み重ねがその人の人生を作り上げていくんだと思います。
たまに誰?という顔をされて「○○です。△△保育園のときに娘が一緒だった・・。」とかいうときは、なんか恥ずかしいですが。
別に気にしません。
こっちは覚えていますよ、ということを伝えるだけです。
次からは向こうから笑顔で話しかけてくれることが殆どです。
素っ気ない態度を取られたりすると、「あまり好かれていないかも?嫌われてる?」とか考え始めて怖い気持ちにもなりますが、基本的には人は自分に興味を持ってくれる人が好きです。
恐れず、たくさん交流を持ちましょう。
そうすれば人前にも免疫がついてきます。
例え大人数になっても、それは一人一人が集まった集団と言うだけで、一人一人と話すことと同じだと思えれば緊張もなくなっていきます。
なぜ「人前で話す」のかを考える
人前で話すのは苦手、本当に緊張する!といつも思っていました。
けれど、なんのために人前出ているのかを考えると、それは大勢の人に何かを伝えるための行為だと気がつきました。
考え方を変えて劇的に話す力がつき、緊張せずに話が出来るようになりました。
目的は伝えること
まず「人前で話す」ことを「相手に伝える」という認識に変えることが必要です。
私は1対1の会話は得意で緊張したりはしないのですが、なぜか4,5人以上になってくると途端にうまく話せなくなります。
集団でじっと見られるとめちゃくちゃ緊張します。
でも仕事を通して何度も人前での失敗を経験し、考え方を変えました。
集団とは一人一人の集まりなんだなと。
1対1なら相手に伝わるように、相手の顔を見ながら話をしますよね。
うん、うんとうなずきながら聞いてくれていれば、わかってくれているなと思いますし、
ん?と顔を傾げたら、あれ伝わらなかったのかな?とすぐに気が付きます。
なのに、人前に立つと相手が理解しているかどうかというところは全く気に留めず、考えてきたことをうまく完璧にしゃべらなければ!と肩に力が入ってしまいます。
尚且つシーンとした大きな空間で、一斉にこちらに注目が集まっていると思うと緊張と恐怖で震えてきます。(笑)
でも、基本は1対1のときと同じで、何かを伝えて相手にわかってもらうことです。
一人一人の顔を見ながら、会話するように、「わかりますか?」「大丈夫ですか?」と問いかけ、顔を上げている人を見てぐるっと全体を見渡します。
よさそうなら「次進みますね~」とテンポよくリズムをとるように、しっかり間を取りながら話をします。
会話のキャッチボールをするようなイメージです。
間を取ったり問いかけたりするときは、聞き手にボールを投げている時です。
大勢いると会話のキャッチボールするのは難しそうですが、誰か一人くらいは顔を上げてこちらを見てうんうんとうなずきながら聞いてくれる天使のような人がいます。(笑)
みんな下を向いているようであれば、焦って次に進まず、間を置きます。
そうすると、パラパラと顔を上げてくれます。
2.3列目くらいのちょうどいい位置の人の一人の顔をみて「大丈夫ですか?」と聞いて、うなずいてくれたら一呼吸おいて全体を見渡し、手を挙げる人がいなければ次に進みます。
1対1の会話よりも少しゆっくりめにテンポを落とす感じです。
それでも緊張してきたら、質問するのもいいです。
「この中で、経験者の方はいますか?」とか「この言葉、聞いたことある人いますか?」など、イエスノーで答えられるような質問でOKです。
イエスなら手を挙げてくれたりうんとうなずいてくれたりしますし、ノーなら首を傾げたり横に振ったりして意思表示をしてくれます。
会場全体が聞き手に集中するので、緊張が一気にほぐれます。
このように集団と思わず、一人一人と話をしているような感覚でいると緊張しなくなってきます。
完璧にできなくても気にしない
目的は自分が完璧に話をすることではなくて、相手に話を伝えることです。
だから、言い間違えても詰まってしまってもそれは失敗ではありませんが、準備した文章を完璧に話せたとしても、それが相手に伝わらなかったら失敗です。
「すみません、言い間違えました!」
「少し緊張していますが・・」
など、そのときに思ったことや感じたことをそのまま言ってしまいましょう。
その方が、親しみやすいですし、それで怒る人はいません。
私は以前は、前に立つならば人よりも知識がなければならないし、尊敬される人にならなければという思いが強かったです。
しかし、そう思えば思うほど、理想から遠ざかり、緊張してしまいました。
1対1でお客様と接するときはうまくいくのに・・全然ダメだ、プロとして失格だ・・と悲観的なり落ち込みました。
そこで、1対1の会話形式を取るとうまくいくことが分かり、次第に緊張せずにリラックスして話が出来るようになりました。
完璧に話す必要はない。相手には完璧な内容ではなく、伝えたい気持ちを伝えることが一番大事です。
自信を持つ
人前に立つということは、その役に選ばれているということですから、すごいことです。
自信を持ちましょう!
自分らしく自分のやり方で気持ちを伝え、相手がその言葉に救われたり、元気づけられたりすることがあれば、それは影響力のある人のうちの一人と言えます。
完璧な人がすごい人なのではなくて、他人に影響力を与えられ、心を動かすことの出来る人がすごいのだと思います。
前に出ると色々と嫌なことを言われる場面もありますが、芸能人と一緒で目立つ人の周りにはアンチはいます。(笑)
アンチや悪口を言われる人は何かしらの注目を浴びている証拠です。
私もアンチが付くくらいの影響力があるのかな・・などと思って、色々と言ってくる人のことは自分の中で都合よく解決しましょう。
自分はそんな立場に選んでいただいてラッキーだ、感謝しなくては、と思ってください。
その場を楽しめるととてもいいですね。
人とのコミュニケーションの中で大勢に自分の意見を聞いてもらえる場はとても重要です。
自信がつけば少し言い間違えても、自分の伝えたいことに自信があるので緊張はしなくなります。
そして、発信する力を持つ影響力のある魅力的な人になりましょう!
まとめ
人前に出ると、何をしゃべってるんだか分からなくなるくらい緊張してしまい、うまくいかないこともたくさんありますよね・・。
緊張するメカニズムは意外と単純明快で、まさに他人からどう思われるかを気にしている証拠です。
様々なコミュニティの中で、発信する力を持つことは現代のSNS時代には必要不可欠になってきていますが、人前に出て人の顔を見て何かを伝えることができる機会はとても貴重です。
やらせていただきます!と買って出ても、いいと思います。
前に出てしゃべる人が偉い訳ではなく、誰かに何かを伝えて人の心が動き、そこから人と人のつながりが生まれることが素晴らしいことです。
是非、人前に出て相手の顔を見て自分の思いを伝えられる機会を、人生で最高の瞬間として楽しんで欲しいと思います。
あなたが、たくさんの努力や経験を経て培った知恵とノウハウを、人前に出て大勢の人の前で話すことで、一人でもその言葉に救われたり、力になれたらそんなに最高なことはないと思います。
恐れずたくさん発信していきましょう!